トップ小学部中学部高等部個人指導部

教育理念


 オリオンが西に傾き、季節が春に変わるころ、いつもかわらず夜の星空を彩る
北斗七星。この星は、おおくま座の一部であり、星の住所を表すものです。
旅人が迷ったとき、北半球の人々は、かならず北斗七星を手掛かりに自分の
位置を確認したといわれています。
 文星(ぶんせい)とは、その第六星を意味し学問をつかさどる星として
古代中国から尊ばれてきました。また、西洋ではおおくま座の一部として
親しまれており、その六星は、ζ(ゼーダ)といい、その意味するところは、
勤勉であり、普遍的なものを意味します。
これが私達のめざすコミュニティの名前の由来です。

 子供たちは、人類の未来の担い手であり、社会の未来の担い手であり、その点
で、家族の宝であるにとどまらず、社会の宝であり、かけがえのない財産です。
教育は、その彼らの生きる能力と生命力を育み、過去の人類の遺産を引き継いで
いく事だ、と私達は考えています。
 子供達一人一人が新しいものを創造する大人になる、つまり、新たな物を
つくり出す、生き方をつくり出す、などということを通じて、付加価値のうみ
だせる人間一人一人に育ってほしいというのが私達の願いです。その有り様の
一つ一つが、本来、個性といわれるものにちがいありません。そういう子供たち
の芽を瞳のように大切に育てていきたいと私達は考えます。

 今日のような歴史的変動の時期、そして新たな社会のあり方、ルールが模索
されている時には、未来を見すえるしっかりした眼が大人にも子供にも要求され
ます。それが揺らいでいれば、大言壮語やだましが容易にまかり通ります。
競争も共生という土台の上に咲かせない限り、また、社会的連帯が存在しない
限り、新たな社会的亀裂を生むことは明らかです。
 また、この数十年社会として次世代を育む力が後退してきた事が明らかに
なる中で、大人一人一人の未来への責任がはっきりと問われています。
子供達を育てることは「未来を創る」事でもあります。そして社会の力が
問われている故に、私たちはコミュニティーとしての組織の有り様を追求し、
学び考え続ける人々と共に歩みたいと考えています。


 学ぶということは、人の一生の中で終わりのない大業です。
子供たちにその初めの一歩一歩を歩む道筋をつけ、そして、自らの道を確立する
力を養う場が、この「文星(ぶんせい)舎」です。
 



スタッフ一同.